機械翻訳 (MT) または自動翻訳技術により、ある言語から別の言語にテキストを自動で翻訳できます。機械翻訳の品質はトレーニングに大きく依存します。
memoQには独自の機械翻訳エンジンはありませんが、プラグインを介して主要なエンジンに接続されます。memoQは現在、GoogleやMicrosoft TranslatorのニューラルMTエンジンを含む、次の機械翻訳ベンダーのプラグインをサポートしています。
Globalese
memoQ 9.10までは、GlobaleseはプライベートプラグインとしてmemoQでサポートされていましたが、9.12からはパブリックプラグインとして (つまり、memoQのインストールの一部として) 利用できるようになりました。NiuTrans
2012年に中国で設立されたNiuTrans.comは、基本的な機械翻訳を行うクラウドサービスです。NiuTransは中国語を中心に、304の言語をサポートしており、中国語を中心とした機械翻訳サービスとしては最大規模です。Intento
Intentoは、単一のAPIを使ってさまざまなベンダーへのアクセスを可能にしているIT企業です。機械翻訳以外にも、Intentoは光学文字認識感情分析や音声文字起こしなどのサービスを提供しています。DeepL
DeepL Translatorは、Lingueeが支援するスタートアップ企業のDeepL GmbHが2017年8月に開始した翻訳サービスです。このサービスは現在、ヨーロッパの主要7言語間の翻訳だけでなく日本語翻訳にも対応しています。Google Cloud Translation Basic
最もよく知られている機械翻訳サービスとしては、Google機械翻訳やGoogle翻訳APIなどがあります。translate.google.comのサービスは無料ですが、大量のテキストを翻訳する場合や、別のツール内で使用する場合はAPIコール料金がかかります。Google Cloud Translation Advanced
Google Machine Translation Advanced(またはGoogle Translate API v3)は、Basic APIでできることに加えて、AutoML(自動化された機械学習)機能を使って短期間でトレーニングできる用語集やカスタムMTモデルを使用することもできます。詳細を見るAmazon MT
Amazon MTはニューラル機械翻訳を使用して、高品質かつ高速な言語翻訳を提供しています。Amazon MTの2つの大きなメリットはカスタマイズ性と拡張性で、簡単なものから一筋縄ではいかないものまで、その規模を問わず、あらゆるプロジェクトに理想的です。KantanMT
KantanMT.comは、ユーザーがカスタマイズした機械翻訳エンジンをクラウド上で開発・管理できる機械翻訳プラットフォームです。CrossLang
Crosslangは、機械翻訳や翻訳管理、翻訳自動化の技術に特化したコンサルティングおよび開発を提供する会社です。CrossLang Gatewayは、機械翻訳に簡単かつ安定的なアクセスを可能にするミドルウェアです。eTranslation
国境を越えたEUプロジェクト(公共部門や法律領域での正式文書など)を扱う際、フォーマットされた文書であれプレーンテキストであれ、eTranslationは多くのEUの専門家が信頼する機械翻訳エンジンです。AltLang
AltLangは、コンテンツを同じ言語のさまざまな変種に変換するのに役立つ、自動言語変種コンバーターです(例:アメリカ英語からイギリス英語)。Omniscien Technologies
Omniscien Technologiesは、データ集約型アプリケーションで使用される、高性能で安全な高品質の言語処理、機械学習、機械翻訳 (MT) の技術とサービスを世界中で提供する大手サプライヤーです。Iconic Translation Machines
Iconic Translation Machines Ltd.は、特許作成などの特定分野に機械翻訳ソリューションを提供することに特化した会社で、クラウドベースの統計的機械翻訳システムを提供しています。Tilde MT
Tildeは、北欧言語やバルト語、ロシア語、中欧・東欧言語などの複雑な言語で使用できるオーダーメイドの機械翻訳システムの開発を専門としています。
Microsoft Translator
Microsoft Translatorは、Microsoftの機械翻訳エンジンを無料で公開しているバージョンです。Microsoft MTは、Microsoft Researchが開発した統計的機械翻訳プラットフォームとウェブサービスです。eTranslation
When handling cross-border EU projects (e.g. formal documents in the public sector or the legal domain), be it formatted documents or plain text, eTranslation is a machine translation engine that many EU professionals trust.PangeaMT
PangeaMTは、機械翻訳開発、ディープラーニング、および機械学習に関するサービスやコンサルティングを提供するAIテクノロジー企業です。Systran
SYSTRANは最も歴史があり、最も確立された機械翻訳ソリューションプロバイダーの一つです。Mirai TranslatorTM
みらい翻訳は、高度な機械翻訳技術と最適な学習データを利用する、カスタマイズ可能な翻訳ソリューションを提供しています。TexTra MT
「みんなの自動翻訳@TexTra®」は国立研究開発法人情報通信研究機構 (NICT) によって開発された機械翻訳サイトです。Tmxmall
さまざまな機械翻訳エンジンを統合するTmxmall MTプラグインを使えば、単一のAPIを介して機械翻訳結果を取得できます。Alexa Translations A.I. MT
Alexa Translationsは、カナダの法律・金融分野に特化したニューラルMTサービスを提供しています。ModernMT
ModernMTは、使い続けることで修正内容から改善されていく、セルフラーニング型の機械翻訳サービスです。memoQでの機械翻訳プラグインの設定
memoQクライアントでMTプラグインを設定するには、ここで説明する手順に従ってください。
機械翻訳のポストエディティング
機械翻訳の評価と導入
機械翻訳の評価は多くのベンダーで行われており、評価基準も統一されていません。memoQは、ポストエディティングを行った機械翻訳は生産性を向上させると考えており、所要時間を報告することで生産性の数値化を可能にしています。編集時間を分析することで、機械翻訳を使用しないプロセスと比較した生産性の向上を数値化でき、異なるベンダー間の比較を行えます。ポストエディタには、テキストに過剰な変更を加えるエディタと、品質目標を達成するための変更だけを加えるエディタがいますが、編集距離を分析することでポストエディタを分析できます。memoQには、機械翻訳ソフトウェアの評価と導入を成功に導くためのあらゆるツールがあり、機械翻訳済みのワークフローのためのインフラも揃っています。
ポストエディティングの費用計算
ポストエディティングを導入する上での最大の問題の一つに、ポストエディティングの汎用的なビジネスモデルが存在しないことが挙げられます。memoQは、実際に達成された生産性の向上に基づいてポストエディティングの対価を設定し、定期的に生産性の向上を見直すことによって、ポストエディティングのプロジェクトが始まる前に公正な対価を見積もれると考えます。また、実際に行った編集量に応じて支払うという慣行もあり、その場合はジョブの納品後に編集量を計算するか、時間単位で支払うことになります。memoQでは、これら3通りの計算方法に使える基礎データを取得できます。
品質の向上
memoQのLQAモデルでは標準的なワークフローの一部として、ユーザーがエラーの類型を定義し、関連するデータを提示することで、機械翻訳済みのテキストの出力を改善できます。つまり、個々のセグメントの品質を分析したり、事例を収集したりするための余分なリソースは必要なく、最も頻繁に発生するタイプのエラーを容易に数値化できます。また、memoQでは機械翻訳エンジンの再トレーニングや再評価も簡単に行えます。
他のツールで作業していたユーザーのための完全なツールセット
memoQには他の翻訳ツールとの互換性があるので、memoQへ簡単に移行でき、さまざまなツールを活用して組織に機械翻訳をスムーズに導入できます。memoQは、機械翻訳されたプロジェクトにのみ使用することも、組織全体に導入してすべてのプロジェクトに使用することもできます。