お客様のmemoQ serverは、当社のITサービスチームがホスティングと徹底した管理を行っている専用のAzureサーバーにインストールされ、そのサーバー上で動作します。 このオプションは、クラウドがもたらす多くの重要なメリットと、オンプレミス導入のロバスト性と安全性を兼ね備えています。
Azureのメリット
AzureサーバーはmemoQユーザーに次のようなメリットをもたらします:
ご要望に応じて、memoQのサーバーホスティングサービスを利用されているお客様の参考資料をご提供できます。
法的情報
サービスの定義: ホストされているmemoQ serverは、サーバーコンピュータとmemoQ serverソフトウェアであり、お客様の組織がサーバーライセンスを所有し、memoQ serverを制御しますが、サーバーコンピュータはプロバイダーが操作します。 本サービスは、以下の要素から成ります:
- サーバーコンピュータのインフラ: プロバイダーが、memoQ server(以下、「本サーバー」と言います)を実行するインフラの手段を調達および操作するものとします。 memoQ serverソフトウェアのライセンスは、別途お客様が取得しなければなりません。
- サポートおよびヘルプデスク: プロバイダーがサーバーの稼働を監視し、ダウンタイムが発生した場合は介入するものとします。 プロバイダーはまた、お客様がmemoQ serverの設備環境に関する支援や、プロバイダーが気づいていないまたは気づくことが不可能な不調が生じた場合の介入を依頼することができる、ヘルプデスクサービスも提供するものとします。 応答時間は第35項に記されています。
- ホスティングサービスに対するサポートおよびヘルプデスクは、サーバーコンピュータとそのインフラ、およびmemoQ serverサービスの実行の維持に制限されます。 ホスティングサービスのみをご利用のお客様は、memoQまたはmemoQ server自体に関するサポートを依頼することはできません。 memoQおよびmemoQ serverに関するサポートを受けるには、お客様は有効なSMA、すなわち有効期限の切れていない有料のサポートおよびメンテナンスサービスを有している必要があります。 サポートおよびメンテナンスは第VIII章に記されています。
ホストされている本サーバーへのアクセス: お客様は、ホストされているmemoQ serverに以下の手段で接続することができます。
- memoQデスクトッププログラムの互換バージョンから、プロバイダー指定の本サーバーのネットワークアクセスポイント(memoQ serverのURL)へ。 プロトコルおよびポートは第16節に記載されています。
- ウェブブラウザから、プロバイダー指定の本サーバーのネットワークアクセスポイントへ。 接続制限が適用される場合があります。 接続制限は、お客様が所有するライセンスによって決定され、本サービスの範囲外です。
- 本サーバーのウェブサービスアプリケーションプログラミングインターフェース(WSAPI)を使用しているカスタムメイドのクライアントアプリケーションから。 これは、お客様がWSAPIのライセンスを有する場合にのみ利用可能です。
- カスタムメイドのクライアントアプリケーションから、または翻訳ツールの拡張機能から、本サーバー上のResources APIを使用して。 接続制限が適用される場合があります。接続制限は、お客様が所有するライセンスによって決定され、本サービスの範囲外です。
- お客様は、上記以外の手段では本サーバーにアクセスすることはできません。
本サーバーのネットワークアクセスパラメータ: お客様は、プロバイダーが下記の技術的パラメータで本サービスへの接続を提供することに同意し、これを受け入れます。 お客様は、本サービスへの接続に技術的困難がある場合、これらの接続を可能にするために、ファイアウォールソフトウェアを開くかまたは他の形で設定する必要があるかもしれません。あるいは、下記のポートへの通信を可能にするために、インターネットサービスプロバイダー(ISP)への手配が必要になることがあります。 また、お客様は、プロバイダーが事前の通知なしに、いつでもアクセスポートおよびプロトコルを変更できることに同意します。 かかる変更は、本一般利用規約に反映されるものとします。
- memoQデスクトッププログラムから:セキュアなTCPポート2705。 プロバイダーが提供するインターネットアドレス。
- ウェブブラウザから: TCPポート443 (HTTPS)。 プロバイダーが提供するインターネットアドレス。
- memoQ serverのResources API:お客様とプロバイダー間の個々の契約に従います。
- memoQ serverのオプションのWS API:お客様とプロバイダー間の個々の契約に従います。
セキュリティ
ネットワークセキュリティ:Azureプラットフォームサービスのインフラ保護には、次のようなものがあります。
- レイヤA: ネットワークアクセスレイヤはAzureのプライベートネットワークをインターネットから隔離します。
- レイヤB: AzureのDDoS/DOS/IDSレイヤは、オンプレミスの導入方法とは異なる方法と技術を使用して、同様のセキュリティ目標を達成します。
- レイヤC: ホストファイアウォールはすべてのホストを保護し、VLANが重要な資産をさらに保護します。 memoQ serverはファイアウォールを搭載しています。 使用中のmemoQ serverサービスが必要とするポートだけが開きます。
- Azure VMへのリモート管理アクセスは、許可されたソースアドレスに制限されます。 それ以外の接続はすべて拒否されます。
- サーバー間のネットワークトラフィックは最新のSSL暗号化で暗号化されます。
データ保護:memoQ serverのデータとシステムデータは、次のレベルで保護されます。
- Azure VMのディスクは、Azureデータセンター内の3つの冗長コピーに保存されるので、ハードウェア関連のデータ損失のリスクを最小限に抑えることができます。
- memoQ serverのフルバックアップが24時間ごとに自動で作成されます。
- memoQ serverのローカルのバックアップファイルは、Azureの専用geo冗長バックアップストレージにアップロードされます。 つまり、バックアップデータは他のAzureデータセンターに安全に保管されます。
- 直近の7回分のローカルバックアップファイルと地理的に冗長なバックアップファイルは、memoQ serverごとに保持されます(GDPRの規則に準拠)。
- ホスティング契約が終了すると、ローカルとリモートのバックアップファイルのコピーはすべて消去されます。
システムのセキュリティ:memoQ serverはWindowsベースのシステムです。 システムのセキュリティを維持し、オペレーティングシステムが最新の状態に保たれ、脅威から保護されているように、Windowsアップデートが定期的に適用されます。 お客様のサーバーはすべて、毎月第一日曜日にWindowsアップデートを受信します。 Windowsアップデートのタイムスロットは、お客様のご都合に合わせて調整できます。 そのような計画的なメンテナンス停止に必要な時間には、各Windows更新パッケージの複雑さによって30分から4時間の幅があります。 その一方で、memoQ serverのソフトウェアアップデートが自動で導入されることはありません。 互換性の問題を最小限に抑え、スケジューリングの利便性を最大限に高めるために、memoQ serverソフトウェアのアップデートはお客様から事前に要請していただいています。